2016年度に厚生労働省より「保育園等におけるICT化の推進」に関する補助金が全国の私立認可保育園に対して発表されて以来、登降園システムや指導案作成補助を始めとした各種業務がICTによって一気に業務改善されてきました。同時に全国各地で様々な保育園向けICTシステムが開発され、保育園運営者にとっては、どのシステムを選べばいいのかわかりにくい状況となってきています。 本サイトでは、記事執筆に協力してもらっている保育園コンサルタントの2名、大海四郎さんと恵俊博さんに、主要16システムについて、様々な観点から比較、レビューをしてもらいました。
保育ICTシステムでできること
現在、保育ICTシステムを提供している会社は多くありますが、実際に保育ICTシステムでは何ができるのでしょうか。主な保育ICTシステムでできることを3つご紹介します。
手書き作業の省力化
保育ICTシステムでは、お便りや日誌など従来手書きが多かった書類作成を大幅に省力化できます。また、園児の基本情報、成長の記録、登降園の打刻情報などの記録は、アプリ上でリアルタイムに職員間で共有することができ、登降園や出退勤の打刻をタブレットやパソコン端末を使って記録できるので、転記の必要もありません。
保護者とのコミュニケーションをスムーズに
保護者はスマートフォンアプリから出欠や遅刻早退などの連絡ができるので、朝の忙しい時間帯に電話が繋がらないといったことも防げます。保育士にとっても電話対応がなくなり、子供達の登園対応に集中できるほか、メモや口頭での出欠の共有のやり取りもなくなるので、伝達漏れや間違いを減らすことにも繋がります。
事務業務の効率化
保育ICTシステムでは、事前に登録した園児毎の情報と打刻データが自動で連携し、毎月の保育料や延長保育の料金の計算を自動で算出することができます。請求金額のミスもなくなり、職員の負担が軽減できます。その他、必要な職員数に応じてシフトを短時間で作成するなど情報連携を活かしてさまざまな事務業務を効率化することができます。
おすすめ保育ICTシステム3選はこちら
保育ICTシステムを導入する3つのメリット
保育ICTシステムは、園にとっても保育士にとってもメリットがあります。保育ICTシステムを導入する3つのメリットをご紹介します。
保育に集中できる時間の確保や残業をゼロへ
毎日沢山の子供たちの連絡帳や日誌を書いたり、午睡や喫食状況などの記録をつけ転記する手書き業務は保育士にとって大きな負担になります。なかには休憩時間を削ってしまったり、残業をして事務作業をするケースも少なくないと思います。保育ICTシステムを導入することで、タブレット端末でワンタッチで記録をしたり、必要な情報が自動連携されて転記作業がなくなるため、事務業務を軽減できます。「これまで指導案の作成を休みの日に家でやっていたけど全部時間内に終えることができるようになった」「保育時間中は子供としっかり向き合えるようになって心の余裕ができた」といった声も聞きます。
職員同士の情報共有が活発になり保育の質向上に繋がる
日誌や指導案の記録は職員同士で同時に作成や共有ができ、活動の振り返りや次の計画の情報共有がしやすくなります。また、中には保育ドキュメンテーションを保育ICTシステムを使って運用し、記録をもとに園内研修を実施したり、保護者に活動を共有して一緒に子供たちの成長を共有するなどして、保育の質向上に繋げている保育園も多くあります。
保育士が長く働ける職場環境へ
保育士不足の要因は様々ありますが、大きな要因の一つが「保育士の業務量の多さ」と言われています。保育ICTシステムによる保育士の業務省力化と同時に、業務負担や残業が減ることで、労働環境が改善され、保育士の働く意欲の向上に繋がるケースも増えており、昨今では、保育ICTシステムを活用している保育園での就業を希望する保育者も増えています。
まずは、どの保育園向けシステムを選べば良いかわからない!という方のために、筆者がおすすめする保育ICTシステム3つを紹介してきました。
ここからは、全国主要の保育ICTシステム16種を、特徴をまとめながらご紹介していきます。
サイト管理者より
保育現場の声を元に日々改善がされており、月100件以上の改善をされていることからも、保育士や事務の業務負担をどうしたら軽減するか?ついて真剣に向き合っている姿勢が見て取れます。
機能と価格のバランスもよく、スモールスタートで無理なくICT化を始められるので、どの保育ICTシステムを導入すべきか迷った場合には、大きなこだわりが無い限りコドモンを最有力の選択肢とするのが良いでしょう。
コドモンでは保育ICTシステムを導入していない方向けに、オンライン説明会を行っているようなので、参加してみてはいかがでしょうか?
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